例の女神の浜です。
２００９／７／７ （４日目）
いよいよ遠征も４日目、フルデイ釣行は今日を残すのみ。
今日は、北部ポイントへの釣行で期待感たっぷりの朝でした。
しかし、朝聞いた天気予報では、奄美地方は曇り一時雨とか言って思いっきり焦らせてくれます。。汗
まあ、今更予定も変える気も無いのでそのまま北に向かうこととし、昨夜の約束通りさかき邸に立ち寄ります。
例のフライボックスを渡し色々話をしていると、今日は熊本からの海フライマンさんが奄美入りするので夜に宴会の予定があるとのこと。場所が決まったら連絡しますと宴会のお誘いまで頂くことになり、今日は朝から非常に調子が良い。。（爆）
ただ、北のポイントは早めに回っとかないと熊本の人に荒らされるよ（笑）ってことだったので急遽回るポイントの予定を変えて見ることにしました。（汗笑）
当初の予定では、午前中の下げ潮は、大瀬〜女神の浜〜更に適当に北側の各所との思いでしたが、さかきさんの話しで、潮の高いうちは、女神の浜が良いと聞いたので、素直にアドバイスに従い、大瀬はパスすることにしました。
さあ、自分にとって奄美の救いのポイント。本当は今年も最後の締めの場所と思っていたのですが、昨日までの釣果では、流石に辛抱が効かず、前倒しでやってきました。。
例の女神の浜です。
天気予報とは裏腹に、好天の最高のロケーションでビーチに降り立ちます。
直ぐに中小チンの群れを発見！フライを打ち込むとチェイスしてきます。なんか反応いいじゃん！！
あまり間を空けずに次々とチンのスクールがやってきますが、上手くフライを追ってもチェイスかショートバイトまで・・。
あと一歩が届きません。。悲
ふと気がつくと1尾の大判チンがふらふらとゆっくり泳いで来ます。
フライが上手く、チンの前方２、３ｍに入ります。一呼吸置いてストリップ。
スーっとチンがフライに近づきゴンっとバイト！思わず反射的に合わせが入って、コン・・と軽いテンションを残し抜けてしまいました。。。激悲
一瞬の悲劇に言葉が出ません。頭の中では、もうちょっと間を取れば・・・・・・・・・っと後悔の念がこみ上げますが、時既に遅し。。
ただ、これは悲劇の序章に過ぎませんでした。。
まだまだ時間は早いし、この活性ならチャンスはまだあると気を取り直して、先に進んでいくとチンが一旦止まるステイポイントを見つけました。
砂底のその場所には何かのベイトが多いのでしょう。底のほうで軽くテーリングしています。
４０アップ？はありそうなチン、２、３尾が入りました。少し手前にフライを落とし、沈んだ頃合でストリップ。
チン２尾がススッと寄ってきます。
更にズリーと引くとコンと当たります。でもそれ以上はなし。
またズリーー、コン・コン・・。まだ喰い込まない？
ズリーーー、コン・コン・コン・・？？それ以上持って行きません。
チンは、ずっと視界の中で確認していますが、底の方を突付いているばかりで、反転もせずフライの場所に居ます。
ラインを通しての感触でも合わせのタイミングを取りあぐねます。
次の瞬間、一尾のチンがふわ〜っと浮いてきてロッド２本分程先の中層にステイします。
その間、ラインを通してゴリ、ゴリッて言う感じの感触が伝わります。
な、なに？？って感じで、軽〜い聞き合わせのようなテンションを掛けていくとポロッと抜けてチンも逃げて行きました。。。汗汗汗
余談ですが、チンが浮いてきたときは、目が合いそうな距離感でした。。
良型チンを立て続けにバラして相当焦ります。ただ、魚の気配は続いていたので、もう一度気合を入れなおします。
再度のチャンスが来ます。かなり先の方から大判サイズの２尾ペアがやってきます！！
クルージングとしてはゆっくり目ですが、餌を探しているにはちと早いか？と言う微妙な速度で泳いできます。
余裕を持った距離で早めにチンの前方にフライを投げると上手く入りました。
フライまで２ｍを切ったと思うタイミングでストリップ開始。
チンの進路がフッとラインの延長方向に変わり、フライのある付近に一直線に突っ込みゴンッとバイト！！！
今度は一瞬の間を入れた積りでしたが、ボロッ！！またバレます。。。激激激悲
流石にこの３度目のバレは強烈に堪えました。
思わず声出ましたよ・・、マジで・・。
目測ですが、一番デカかったと思います。
やっぱりバイトが見えるとダメなんですかね〜。
昨年の救いの一尾は、直接魚は見えていなかったんで、なんか勝手に掛かってくれたような感じだったんですが、こうも合わせに苦労するとは予想外です。
しかしまあ、僅か１時間程の間に良型ばかり３バラシ、相当きついものがあります。自分のヘボさ加減にも呆れましたし・・。
女神様は三度も微笑んでくれたのに一度も物に出来ませんでした。
段々と潮位が下がってくると急激に魚っ気が引いてきます。流石にここのフィーバータイムも終了のようです。
終わったことは嘆いても仕方ありません。どうにか気持ちに踏ん切りを付けて、次のポイントに移ります。
まあ、まだ今日の後半のポイントもあるしと、この時点では、まだ冷静だったと思います。
少し移動した次のフラットに入ります。ここでも入って直ぐにチンを見つけます。一度チェイスはしてきましたが、後が続かず。
昨年は、あんなに苦労した珊瑚系フラットですが、以外にも今年はそこそこにはチンが見つけられます。
でも、その後は気配が見えなくなったので見切ります。
ちょっと思案して、午後の満ち上げに回るつもりでいた笠利湾側のフラットですが、今のタイミングなら干潮の潮止まり前にひと探り出来そうなので思い切って入ってみます。
実績のあるお気に入りポイントですが、流石に潮が下がり過ぎか、かなり歩いてみますが特に気配がありません。
やはり満ち上げが地合いだろうと時間調整的に近くの別のフラットに回って見ます。
この日は、ほんといい天気でした。
ここでは割りと直ぐにチンの姿が見られ、何度かのチェイスはありました。でもバイトまで至らず。。
中々いい感じじゃんと思いながらも満ち上げは、やはりさっきのフラットと思い戻ってみますが、ちょっと早かったようでまだ潮が動かず気配なし。
やっぱりまだあっちかとまた戻ります。（汗）
しかし、上げ潮が動き始めたこちらでは、多少チンが見えましたが思うほどでも無し。
よ〜し、もういい感じじゃろうとまた戻って見ます。今度はいい感じの潮位になっていて、みっちりと歩いていると良型のオニヒラが通過。反射的にフライを打ち込みましたが、何も起こらず。
肝心のチンの方は、やっぱり気配が出ず。。（汗）
こりゃまずい、やっぱりあっちじゃと急いで移動。・・が、流石に今度は潮位が上がり過ぎた感じで、一応入ってみましたが、流石にダメ。
往生際悪く再度の移動（滝汗）、、、戻ってみるとこっちももう湾奥部近くまで潮が差してきています。ダメもとで入ってみると、何とか１、２度程テーリングが見れましたが、狙える状況ではありませんでした。
Q：さて、ここで問題です。この時、この二つのフラットポイント間を何往復したでしょう？（爆）
まあ、冗談でも言わせてください。まったくもって何をやっているんだかです。
この二つのフラットを３往復もしてしまいました。後から思えば、どちらかに決めて粘れば、それなりのチャンスはあったのではないかと思いましたが、後の祭りです。
午前中の事も有り、どうにかしてリカバリーしようと少し動揺していたかもしれません。
このドタバタや午前中のダメージ？も尾を引きで流石に気力も失せ、今日は船着きターポン見学？に回る元気もありません。。
それにまだお土産を物色してなかったので、名瀬への帰路途中にあるスーパー・ビッグ２に立ち寄り買い物もしたいしと、ちょっと早めでしたが今日の釣りは終了です。
今年も奄美土産の我が家的定番、黒糖焼酎「瓶仕込み」、「まんこい」のペアを選び、ほかに奄美らしい食べ物系のお土産を数品選んで発送します。
ホテルまで帰って一息ついてるとさかきさんから電話が掛かります。朝に話していた例の宴会です。
これからさかき邸で始まるとのことで、急いでシャワー浴びて身支度整え駆け付けます。
タクシーでさかきさんの家につくと庭のデッキで皆さんが始めています。
さかきさんを始め地元の皆さんは、ほぼ初日のバンガロー宴会のメンバー。今日、熊本から来られたHさん、Nさんと挨拶を交わして宴に加わります。
テーブルの上に炭火が熾してあり、よく見ると山女魚の塩焼きが乗っています。Hさんの師匠が宮崎の銘川で釣られたいう山女魚、鮎を持ってこられたそうで、まさか奄美で渓流魚の塩焼きを食べるとは思いもよりませんでした（汗）。
圧巻だったのは、４０cm近い山女魚のホイル焼きがドーーンと出てきたのにはビビリました。
他にもHさんは地元の馬刺しや珍しい地酒も持ってこられており、大変ご馳走になりありがとうございました。
また、さかきさんの自家製パパイヤ漬けに特製サルサソースのタコスなどなどと、今年の奄美遠征は旨い物を食いに来たのかと思うほど食べ物的には、大変な成果があったのでした。。爆
さて、地元の皆さんとも再度の宴となり、今日の「女神の浜の大失態」（既に名前が付いていたりします。。爆）の話をしたりして、チン狙いの特に合わせ、フッキングについて、今日の自分に何か問題でもあったのか意見を聞いてみます。
名手、マー坊さんに言わせると（去年も何か似たようなくだりがありましたねぇ・・・汗）、フライに付いてくるだけで口を使わないのは、フライが何か気に入らない可能性もあると思うけど、咥えて乗らない、掛からないってのは、その時のチンの活性次第でしょうがないと思うと。一気に飲み込むこともあるしと・・。ただ、魚が見えていたりすると最初にコンと咥えた瞬間に、ちょっとロッドを前に出すような感じでラインの張りを抜いて食い込む余裕をつくってやる感じはあるかなということでした。
また、あんまりころころとポイント変えても良くないよ。自分たちもついやってしまうけど、一箇所で粘っていてもそこなりのいい地合いが、どこでも来るもんだと思うと。まったく耳の痛い話で・・汗笑。
皆さんとの四方山話も尽きませんでしたが、遠征で来ている自分達以外、明日は皆さんお仕事なので、２３時頃には流石にお開きとなりました。
さて、いよいよ明日は最終日。
思い起こせば昨年も４日目は南部のポイントで轟沈、メロメロ状態で意気消沈だったと思います。でも、昨年はまともな釣りが出来ない中での最終日だったので、諦めムードが強くてある意味リラックスしていた感がありました。
しかし、今回は、今日グンバツの状況の中での大失態。自分としては記録的釣果の大判三連奏！の可能性をふいにした後です。
実を言うと大失態の後、直ぐに明日の最終日にもう一度チャンスがある筈と計算していました。潮汐は明日も似たようなもんですし、天候もまあ大丈夫の筈、ならば明日も今日同様の地合いがある筈と・・。
でも、そう思えば思うほどテンションが上がってきて、明日の最終日の予定は、ほぼ固まって来ていたのでした。
「どのみち午前中しか時間は残っていない。ならば、女神の浜一本勝負で行こう。」
しかも、ホテルの朝食をパスして６時出発、７時には浜に立つぞと。これでダメなら諦めが付くという感じではなくて、何が何でも釣ってやる為の発想でした。
もうテンション指数２００％。奄美らしい「てげてげ」なんてどこ吹く風？って状態です。汗
この日、この夕げの宴会が無かったら、夜寝れてなかったかもしれません。宴会で皆さんから釣りのアドバイスをもらったり、色んな話をしてかなりリラックス出来たのが幸いしたと思います。