運命の朝！！
２００９／７／８ （最終日・５日目）
ついにとうとう最終日です。
朝の３時ごろにはなんとなく目が覚めて、うとうとするのですが、もう寝れません。。
４時にもなり、よしもう起きるぞとベッドから出て、シャワーを浴びて体をシャキッとさせます。
昨夜のうちに出発準備は整えています。なんと予定より１時間も早い５時にホテルをチェックアウト！
目指すは、「女神が待っている・は・ず・・の浜」（汗）
に向います。。
天気はちょっと雲が多くて今一つ。気持ちは多分焦っていますが、車の運転は焦らぬように気をつけて走らせます。
６時過ぎに浜の駐車場に到着。
運命の朝！！
やっぱり雲が多くて、どんよりとしていますが、兎に角準備をしてビーチに入ります。
潮位は大潮のド満潮。砂浜まで潮が来ているせいか、それとも昨夜風でも吹いたのか、波打ち際の先までちょっと濁りが入ってます。
太陽は低いは、日差しはないは、濁りはあるはで、まったくサイトで釣れるような状況ではないです。。
それでもひょっとして魚が見えるかも？と、波打ち際をブラインドでポチャポチャしながら軽くビーチを流してみます。
まだ、気配無し。
すると厚い雲がやってきて、なんとちょっと激しい通り雨。一旦車まで撤収します。。汗
流石にまだ地合いに早いよなと思い、朝食用に買っていた菓子パンと缶コーヒーで朝食タイム。
１５分程で雨が去った後、再開です。
この虹は女神のサインか？笑
少し雲に切れ目が増えてきて朝日が差し込みます。もっと晴れてくれ〜って祈りたい気分で空ばかり気にしています。
潮位はまだ高くて濁りも少々。魚にプレッシャーを与えないように波打ち際よりちょっと離れてチンがいつ見えるかとゆっくりとビーチを行ったり来たり。５往復までは数えていました。
段々と潮も下がっては来ましたが、状況は変わらず。結局、普通にホテルを出てても入れた８時を過ぎても一緒でした。
一度かなり大きなオニヒラが波打ち際に突っ込んで来ましたが、ギャンブルする気はまったく無し。。汗
昨日よりは潮汐が３０分程度は進んでいるので、昨日と同じ程度の潮位が地合いなら８時半以降からか？
雲も少なくなってきて、日差しも多くなってきます。
しかし、９時を回って潮位も昨日の状況に近付いても、チンの姿は見えず。
かなり焦ります。。
昨日、良型のバイトがあった付近を重点的に捜していますが、気配無し。。。
まずい！非常にまずい！！
９時半も近い頃だったでしょうか、やっとまあまあの型のチン２尾がやってきます。
遂にキターー！！と狙いますが、フライを追わず。。
更に似た感じで２、３度狙えましたが、ダメ。地合いに入ったかに思えましたが、後が続きません。
昨日に比べると、圧倒的に魚影が少ない。昨日のステイポイントもお留守です。。激汗
潮位はどんどん下がっていきます。
ヤバイ！ヤバイ！！絶対にヤバイ！！
これはリベンジどころではない最悪の事態がちらつきます。。。汗汗汗汗
またぞろ、昨夜の宴会で聞いた女神の浜（いや、今は”最悪絶望の浜”ですが・・激汗）の後でもやれる場所のことが、頭にちらつきます。
「動くか！？、いやダメだ！」 やはり昨夜の助言を思い出します。
「この場所に掛けたんだろ！」 殆ど自問自答状態です。。
そろそろ１０時も近付いてます。
あと２時間か・・、いや、もう２時間ある。
昨年も釣れたのは１０時を回っていたじゃないか。
昨年釣れたポイントは、あの当たりか？
また、あのイージーな状況は起きないか？？
もう、今にも折れそうな心を必死になって維持していました。どうにか釣りを続けるモチベーションを得ようと・・。
まあ、別にこれが人生最後の釣りでもないし、今日がダメでもまた奄美に来ればいいだけのことなのですが、この時はここでどうにかしたいという気持ちが圧倒的に強かったですねぇ。。（遠い目・・・笑）
少し離れた場所に中型らしいチンの群れが目に入ります。
上手くフライが入り、２、３尾が付いてきて、コン！っが食い込みません。。悲
そちらの方向に少しチンの気配があるようなので、歩いて探していきます。
昨日はこの当たりは探ってない場所ですが、珊瑚底と砂底の境目あたりに沿ってチンが幾らか泳いでくるようです。
中型チン４、５尾の群れが、視界に入りました。チンの前方に上手くフライが入ります。
スーッと２尾が追尾、ゴン！ゴン！、バイトします。
昨夜の助言が条件反射し、ロッドが僅かに前方に送られます。ラインからは何も感じません。。。
チンは、同じ場所に見えます。
軽ーく、ラインを張ります。ゴゴ、ゴゴ、、まだ咥えています。
もう一度、緩めます。。汗汗
そして、もう一度聞きます。ゴン、ゴン、ゴン・・・・。
ラインをゆっくり目に引き、ロッドの胴に載せるような感じで、これで乗るか？と合わせが入ります。
ギュン、ギュン、ギュン、ギューーーーーーン。。。。乗った！！！
一気に強烈な絞込みで、TCX691が曲がります。
少し垂らしていたラインを回収してWWのドラグを締めます。
中型サイズと思いますが、いい引きでドラグを絞ってくれます。
バレるなよーーって心配しているくせに、片手でデジカメなんぞ出して撮影をしたりします。。笑
今年は、執念？の一尾
フライは、やっぱりクレイジーチャーリーのゴールド系
やっとの思いで捕った良型チン、37ｃｍ（1.5lb.）でした。
昨年よりちょっと小振りですが、時間はほぼ一緒の１０時過ぎ。
この一尾の釣果で先ほどまでの気分は一転。。女神は、最終日の午前１０時に現れるようです。。。爆
しかし、この一尾はほんとうに”釣った”という満足感では、最高の一尾になりました。
見つけて、投げて、追わせて、喰って、合わせて、捕ってと全てを自分で完全にコントロールしての一尾でした。
どうにか釣れる自信が出たので、追加を狙って更に歩いて見ましたが、地合いの時間はほぼ終わり。
１１時を過ぎる頃には、流石に潮位が下がりすぎてフラット上には魚の気配がなくなりました。
それでも余韻を楽しむというか、クールダウンのような感じでそのままフラットの水辺を散歩的に歩いていました。
浜辺脇の道路に車が止まり、誰か浜に降りてこっちを気にしている様子です。
時間からして、多分あの方？と思い岸に上がっていくとそうでした。何度かブログに書き込みを頂いたMOMOさんでした。
自分と入れ替わりに、今日明日で奄美入りということで、着いて直ぐに探して来てくれました。
いつも短期決戦の２日間の奄美釣行のようですが、その分各ポイントのことは、凄く研究されているようで、各所の地合いを正確な潮位データで把握されているのは流石でした。
少しでもMOMOさんの釣行に役に立てばと昨日、今日の自分の拙い結果を報告し、またの再会を期して分かれます。
１２時前には車に戻り、着替えて機材の撤収です。車を返す時に確認した今回の総走行距離は、４５１．５ｋｍでした。
この後はいつもの通り、空港で嫁や姫達のお土産の物色、空港レストランでの祝杯と昨年と同じことを同じ気分で楽しめました。
帰りの飛行機も１４時の定刻どおり、ちなみに手荷物関係もノー・プロブレム。。笑
今年の至福の一杯
こうして、’09奄美大島遠征は、殆どネタ？のためにあったような流れで終わったのでした。。爆
SPECIAL THANKS
今回の奄美大島遠征では、今までに以上に沢山の方達とお会いできました。
海フライを軸にこれほどまでの人達が集うのは、稀有なことかと思います。
奄美の海の魅力もさることながら、奄美の地元の皆さんや同じく遠征で来られていた皆さん方のお人柄に触れ、心和むひと時を過ごせました。
今回は、お会いした皆さんから沢山のおもてなしを頂き、ほんとうにありがとうございました。
遠征記末尾で大変申し訳ありませんが、この場を借りて、お会いした皆様にお礼を申し上げます。
また、釣りについてもアドバイスやヒントを頂き、そのお陰で遠征での成果を得ることが出来たと思います。
また、皆々様とお会いできる機会を楽しみにしております。大変ありがとうございました。
2009.7.11 ミサゴ